食育推進ネットワークについて

食育推進ネットワークとは

食をとおしてすべての命に感謝し笑顔あふれる持続可能な循環型社会を目指す

 食育推進ネットワーク福岡は、食育を広く浸透・推進させるべく、2007年7月の設立シンポジウムをきっかけに活動を始めました。今、そして未来にわたって安心・安全な食をとおして、すべての人に心も体も健康になって欲しいという願いからです。当時は、間違った情報から、未病になる方が多く見受けられ、そのことに危機感を覚えた先輩たちが活動をしていました。医者、歯医者、助産師、幼稚園の先生、小学校の先生、大学の先生、安心・安全な食べ物を生産・販売する人たち。おかげさまで、「食育」という言葉は学校でも教えられるようになり、一般的になってきました。

 そんな時、「子どもたちがおかしい」と言われるようになりました。家に帰っても誰もいない家で、一人で食事をする子ども。お金だけ置いて行かれる子ども。子ども食堂・子どもの居場所が、東京・大阪で盛んに設立されるようになりました。ある時、スクールソーシャルワーカーの先生から、「夏休みに子どもの生存確認のために、小学校の先生が家庭訪問をする」というお話を聞きました。いったい何が起こっているのか…。私たちは、より良い食を提案し、活動を続けてきましたが、まさか食事がとれない子どもがいるなどとは想像もつきませんでした。食育の意味が変わってきたのです。

 そこで、私たちは、自分が食べるものは自分で作ることができる自立した子どもになって欲しいと願い、日本の伝統食であるおにぎり、おみそ汁を作る、ふくおかこども「おにぎり塾」を始めました。おにぎりおみそ汁だけでなく、一品おかずを作る「いっぴん塾」も始めました。この名前は、自分が作るものは尊いものという意味を込めてのことです。さらに、今の子どもたちは体験的学習が不足しているため、無農薬栽培の田んぼや畑に連れていき、羽釜でご飯を炊いたり、収穫体験をする、ふくおかこども「おにぎり塾」隊を始めました。この活動を通じて、イガイガしていた子どもたちの心が、少しずつ、まあるくなっていきました。

 食べることは、誰もがかかわる毎日のことです。それを少し深掘りすると、生活習慣や、文化になります。さらにそれを深く掘ると哲学になります。食は広くて深いものです。

 今、人間だけでなく、地球が悲鳴を上げています。しかし、食にはたくさんの可能性があります。私たちが、やり直しができるきっかけを与えてくれます。

「食をとおしてすべての命に感謝し 笑顔あふれる持続可能な循環型社会を目指す」。

子どもも、大人も、みんなで一緒に取り組んでいきたいです。

運営

決算

2020年度
  • 事業報告書、活動計算書、貸借対照表、計算書類の注記、財産目録、年間役員名簿PDF】
  • 定款【PDF】

メンバー

雪田 千春

ゆきたちはる

理事長
自然の素(そ)代表

プロフィール

2012年、食や教育に関する講師業、 無農薬野菜の販売仲介業(「自然の素(そ)」)で起業。同時に食関係のNPOで活動を始める。近年は、子ども食堂→フードバンク→地域課題を解決する共創事業を行っています。これからの未来は、一人一人の違いを活かし、包摂する社会の実現が求められています。子どもも大人も、一緒に取り組んでいければと思います。ふくおかこども「おにぎり塾」塾長。福岡市共創コネクター。教育社会修士号。

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庄司 誠

しょうじまこと

副理事長
幼稚園園長

プロフィール

中村学園大学児童学科を卒業後、福岡教育大学特殊教育特別専攻科にて、障がい児教育を学ぶ。卒業後、知的障がい児通園施設にて教諭として勤務、平成4年4月より学校法人玄海学園貝塚幼稚園に幼稚園教諭として勤務、平成20年4月より同園園長に就任。園長就任後、同園教諭(大友可奈子)と共に園教育の柱の一つに「食育」を取り入れ「命・生きる」をテーマにした幼児教育に力をいれる。出版書籍『食育ってなぁに?』 文芸社より発刊

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本河 知明

ほんかわともあき

理事
団体職員

プロフィール

前職が九州産直クラブであり、任意団体としてスタートした2005年から参加しています。前期は監事でしたが、今期から理事に復活しました。
いま当団体では「おにぎり塾」など”食の貧困”に関する活動が中心ですが、初期のころは“食の安全”に関する活動が中心でした。いま日本中で給食の「オーガニック化」や「無償化」を求めるお母さんたちの声が高まっており、当団体としてもこの給食の課題にも取り組んでいきたいと考えています。

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時枝 美由紀

ときえだみゆき

理事
管理栄養士

プロフィール

女子栄養大学短期大学部食物栄養学科卒業。企業や保育園で栄養士に従事した後、福岡に転居。
長期の不妊治療の末に、長子がアナフィラキシーショックのある重度の食物アレルギーで誕生。
この経験から「福岡アレルギーを考える会」「九州産直クラブ」に入会、自主サークル「てんとう虫」を発足。
現在は当団体にて「おにぎり塾」「いっぴん塾」や食育指導を担当する。
食の問題は、社会の問題である。未来の子どもたちのために残せる「食のレガシー」のために活動していきます。

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大久保 柾幸

おおくぼ

理事
アースウェル株式会社 代表取締役
一般社団法人食の安全環境推進機構 代表理事

プロフィール

1966年福岡生まれ。金融業界の営業職を経て、31歳の時にアースウェルを設立。食の安全・安心をテーマに調理施設の衛生管理システムを独自に構築し、数多くの飲食店・病院・保育園などの衛生管理を手掛ける。食品衛生管理の国際基準HACCPの導入支援や教育研修、自身が運営する保育園での食育にも注力し、「『安心して食べられる』を子ども達の未来のために」との思いで活動している。著書「ゴキブリ退治に殺虫剤は使うな!」(白夜書房)

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沿革

2005年

 7月:設立シンポジウム『生命・元気・快2005』開催

2006年

2月:食育祭inふくおか2006『半歩の進化 一歩の深化』開催

2007年

6月:食育祭inふくおか2007『つながれ・ひろがれ・食育の環』開催

2008年

2月:NOKOファームショップ2008年度スタート~12月まで毎月2回実施
11月:食育祭inふくおか2008『地球の元気を食をとおして応援したい!』開催

2009年

2月:NOKOファームショップ2009年度スタート~12月まで毎月2回実施
6月:食育祭inふくおか2009 Food &Eco Month『これからは穀菜人!』
6月:NPO法人設立認証

2010年

2月:NOKOファームショップ2010年度スタート~12月まで毎月2回実施
5月:2010年会員総会
8月:NPO法人化記念講演会inももちパレス
10月:食育祭inふくおか2010「きっと明日をいろどるために」(1ヵ月間開催)

2011年

5月:2011年会員総会
7月:メールマガジン配信開始
11月:食育祭inふくおか2011「明日へ!」(一週間開催)

2012年

3月:第1回交流会/第2回交流会
5月:2012年会員総会
11月:食育祭inふくおか2012  @春日クローバープラザ

2013年

2月:第1回食育人交流会 @NPO希望
4月:2013年会員総会@NPO希望

2014年

2月:セヴァン・スズキの「Love is the Movement!ツアー2014@福岡」@福岡国際大ホール
3月:NOKOファームショップおつかれさま会
5月:総会・交流会

2015年

5月:2015年会員総会
11月~毎月第2土曜日:ふくおかこども「おにぎり塾」@まちの入りあい地

2016年

毎月:ふくおかこども「おにぎり塾」
11月:稲刈りまちむら共同事業

2017年

毎月:ふくおかこども「おにぎり塾」
11月:稲刈りまちむら共同事業

2018年

毎月:ふくおかこども「おにぎり塾」
10月:食育祭inおやこフェスタ

2019年

毎月:ふくおかこども「おにぎり塾」
5〜7月:子ども食堂「始めるために、続けるために」

2020年

8月・12月:ふくおかこども「おにぎり塾」
11月:子ども食堂「始めるために、続けるために」